HAIKU-x
亡き人をきれいな風に吾亦紅……自然体の著者の
心の内をあるがままに語った句集。
「声あらば光ある内冬鷗」「あの燃えてゐるやうなのが七竈」「亡き人をきれいな風に吾亦紅」……俳句を作るにおいて、いつも心にあるものは、俳句とは特別な人の為にあるものではなく、ごく一般の普通の人々にこそ読まれるべきものだということである。そして、元来自然とは、言葉等到底及ばぬ天然世界のことではあるが、微力ながらその美しさを賛美しつづけるものである、と思い綴った句集。