いきなり本文を書きはじめるのは無謀です。
まずはペンを手に、もくじ程度のあらすじを書き起こしてみましょう。
原稿の執筆は、出版社の担当者との二人三脚。
いろいろ相談しながら進めましょう。ライター起用も可能です。
原稿に編集者・校正者の目を入れ、幾度かの修正をくり返し
「本」の原盤をつくります。
最新の印刷技術を採用し、ハイクオリティな仕上がりを
期待できるのが総合出版社の強み。商品としての「本」の誕生です。
夢に見た光景が、ついにあなたの目の前に!
がんばった自分自身と、作品の新たなる門出を祝福しましょう!
鞍馬さんが書かれた『秀長さん』は、豊臣秀吉の弟・秀長の生涯を描いた歴史小説。初版500部から8刷の3万部を記録するヒット作となっています。鞍馬さんは55歳で秀長という人物を知り、その後、仕事の合間に秀長の足跡を辿り、取材を重ねました。仕事のリタイアを機に執筆を開始。3年半を費やして原稿を完成させました。小説の構想を練ってから5年、秀長を知ってから数えると、なんと20年という年月を経ての結実。ほとんど資料のなかった秀長の家族を書くのには苦労したといいます。刊行後、ある書店で本が売れる瞬間に立ち会ったときは鳥肌が立ったとうれしそうに笑ってくれました。
「あれはうれしかったですね。やはり秀長さんは、親しまれていたんだとつくづく思いました」
やまもとやまこさんには、教員生活を通して長年温めてきたエピソードがありました。
「新任として担当したクラスで、子どもたちが苦労してニワトリを育てた体験を基に物語を書いてみたいと思っていたけれど、なかなか書けなくて」
そう語るやまもとさんが出版を決意したきっかけは、文芸社の出版説明会でした。担当スタッフに相談しているうちに、物語のイメージが膨らんでいったそうです。その後、資料を丹念に調べながら書き進め、原稿が完成しました。出版がかつての教え子との旧交を温めるきっかけとなったり、若い教師からは「学校教育に期待するものは人間形成だということを再認識させてくれた」との感想も寄せられ、自分が目指してきたことが、この本で伝えられた気がしたと、本を出した手応えを語ってくれました。
好きなことを人が何と言おうと飽きずにやり続ける──それが西山さんのモットー。10年間近所の公園にあるタコの滑り台を撮り続けていた西山さんは、ある日、写真の師から写真に変化が無くなってきたことを指摘されてしまいます。しかし、それがきっかけで「写真に詩をつけて本にしたい」という目標ができたといいます。編集者に見てもらうことで、自分では気付かない表現のクセを知る経験も。
「アドバイスをうけ、新しい表現を取り入れていくと、思い描いた通りのものができるんです」
文芸社からの出版3冊目を記念して出版パーティを開催した西山さん。好きなことをやり続けた中で出会った人々に支えられ「こんなにも多くの方に祝っていただけて本当に幸せです」と嬉しそうに語ってくれました。