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句歌集 ゆずりは
金山勝紀
親から子へ 「ゆずる」想い───若いころから書きためていた川柳を一冊の本にしようとしたとき、生前、母が短歌に親しんでいたことを思い出した。母が作った歌を古いノートから拾い出す作業をしながら感じたのは、母と父の愛情だった──。老いを自覚した日常生活をユーモラスに、時には生まれ故郷出雲の言葉でうたった自身の川柳と、母が遺した短歌を一冊の本にしました。
ISBN:978-4-286-25241-4
定価:1,320円 (本体 1,200円)
発刊日:2024/04/15
電子版あり
その他の一群
湯浅洋一
「冬の日の/日本海へと/抜ける道/ソロー・ブルーの/水面も泣く(慈悲)」「整然と/美の咲く世界/数学に/いつも感じる/魅惑の美学」「是が非とも/生きて迎えむ/平和の日/地球和解の/来たらむ日まで」。万葉時代の和歌の形式を取り入れて独自の世界を確立してきた著者だったが、病のため本作編集中に逝去。しかし、著者の遺志を継ぎ、ここに無事集大成となる一冊が完成した。
ISBN:978-4-286-24445-7
定価:1,320円 (本体 1,200円)
発刊日:2024/02/15
電子版あり
歌集 続 北極星(にぬふぁぶし)
砂川正勝
家族への愛、自然とのふれあい、旅の思い出、老いの自覚をテーマにして、巧みな比喩と時空を超える想像力で感性豊かに詠った281首の短歌集。「豪雨止むライトブルーの秋空にマンタとなりて吾漂わん」「早朝に初老の男塵拾う白浜に散る若さの残骸」「朝日受け煌めきそよぐ公孫樹見上ぐる妻に黄葉がそそぐ」「苔を踏みまた参り来し秋篠寺古老が守る色あせし堂」などが収録されている。
ISBN:978-4-286-24917-9
定価:990円 (本体 900円)
発刊日:2024/02/15
横書き短歌集 VOL.2
池あきら
ヨーロッパ、アメリカ、ブラジル、東南アジア、中国、モンゴルなど、世界を見た画家が、算用数字やアルファベットを交え横書きで表現した短歌集。「雨の日も ボクはしっとり好きだから シャワーシリーズ ARTに残す」「強がりか 目ショボをこらえsketchは かすむ位の 景色も人も」「新年の わが描き初めはPicasso模写 天才の域に せめて追いつけ」。
ISBN:978-4-286-24868-4
定価:880円 (本体 800円)
発刊日:2024/01/15
短歌五万首到達と得られた知見
坂本峰月
ライフワークの一つとなった短歌との出会いから60有余年。そこから得られた知見を披露する。自作短歌と、著者の歩んできた道のり、そして短歌を詠むことの効用、海外への短歌の普及の必要も語る。紫式部が主人公のドラマが始まり、短歌への関心が高まりそうだが、本書はとくに高齢者や受験者、海外の人たちへ向けての入門書としてほしい。
ISBN:978-4-286-24769-4
定価:1,210円 (本体 1,100円)
発刊日:2023/12/15
わすれ草
あやのはじめ
大家族の農家に嫁ぎ、家事育児、介護、夫の政治活動…と息つく暇もない日々の中、姑との確執、夫のDV、汚職の濡れ衣、息子の死…と身もちぎれんばかりの苦しみ、悲しみを味わった。その中で文学だけが救いだった。行き場のない涙を歌に詠んで心の均衡を保った。その後子供と家を出て、必死に働き生きてきた。再婚し心の安寧を得た今、黙してきた過去の自分を解放してやるための短歌集。
ISBN:978-4-286-24711-3
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2023/12/15
電子版あり
冠葉和歌集
湯浅洋一
「月光の/鈍き光線/身に受けて/白く輝く/龍之介の脳」「少しずつ/宇宙に時間/降り積もり/空間座標/移動したりぬ」(星座論)「涼やかな/雲の流れに/たゆたいて/もみずる楓/散りにけらしも」「数式の/型に自ら/整った/銀河物理の/真を求めて」芸術や歴史、文学、社会、数学、物理学、人間の性についてなど、日々思索を続ける著者が、二行分かち書きを中心に表現した歌集。
ISBN:978-4-286-24257-6
定価:1,540円 (本体 1,400円)
発刊日:2023/12/15
歌集2001年
中窪利周
「雪の舞う二〇〇一年元旦に今年こそはと思うことあり」。その時代の息吹を詠み、常に心に響く一首を求め、激動の一年を静かな言葉で綴る歌人の深い眼差しが人々に親しみやすさを届ける。日常の瞬間から歴史の転換点まで、読む者の心に寄り添い、共鳴する歌の数々から、静かな力で私たちの生きる時代を照らす、ふりかえる時間たちとして、2001年を纏めた歌集。
ISBN:978-4-286-24704-5
定価:550円 (本体 500円)
発刊日:2023/11/15
電子版あり
燃える花
沢本ひろみ
「古と今は変はりて変はらざり 逢瀬の後は後朝のメール」「『レモン哀歌』の一語一語は哀しみと愛の重さで胸にしたたる」「軒借りて過ぐるを待ちぬ時の雨 嵯峨の紅葉は濡れまさりつつ」──鋭い感性と溢れる思いで読んだ短歌の数々を、〈黎明〉〈友〉〈初恋〉〈京の旅〉〈母〉〈愛〉など、カテゴライズしてまとめた。短歌による自分史ともいえる、素の作者が詰まった一冊。
ISBN:978-4-286-24689-5
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2023/11/15
電子版あり
短歌集 認知症百態
郭隆璨
脳神経外科の医師として27年間、患者の診療と研究にあたり、その後28年間、老人病院や老人施設で認知症診療に携わり、千数百人以上もの認知症患者を診てきた著者。認知症という認知機能が脱落・低下していく病を当事者、そして介護する人々とともに見つめてきた著者だからこそ詠める短歌集。読む者に、認知症という病の現実を知らしむと同時に、社会と福祉の今後を一考させる。
ISBN:978-4-286-24573-7
定価:1,210円 (本体 1,100円)
発刊日:2023/10/15