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文芸社のコンテスト
100文字の夢
これまで25,000点を超える「本」の誕生に立ち会ってきた私たち文芸社は、その数だけ、出版を希望する書き手と「夢実現」の瞬間をともにしてきました。出版された作品は人の心を動かす原動力となり、読者に次の「夢」を届けます。社会全体がそうした「夢」の巡る空気に包まれたとき、誰もが明るい未来を見据えられることでしょう。
私たちは《∞DREAM ─ 100文字の夢》というプロジェクトを通じて、「夢」について考える時間と、それを文章にすることで広がる無形の価値を、さらに多くの方々とともに創造したいと考えました。

たくさんのご応募ありがとうございました。入賞者発表

大賞

『夢のスタートライン』

伯井 アリナ (大阪府)

「大きくなったら何になりたい?」と息子に聞いた。
「ママは小さくなったら何になりたい?」と聞き返された。
そうだ、夢見る心があれば大人だって子供になれる。
夢のスタートラインを引くのはいつも自分自身なんだ。

入賞

『夢はいっぱいあるよ。』

金子 眞緒 (青森県)

大きくなったらやりたいこと、数えきれないくらいあるよ。
今は泣き虫だけれど、なりたい自分になるために、
これからは泣かないってきめたんだ。

『幸福な夢』

宮崎 有美子 (秋田県)

幼少から努力を重ね、夢を叶えた。
しかし、満たされたことはなかった。
主婦になった。
毎日、優しさで満ちている。
そうか。ずっと、家族と笑いたかったんだ。
この時間が続くこと。
これ以上にない私の豊かな夢だ。

『イツカノオクリモノ』

稲葉 よしこ (東京都)

おばあちゃんへわらび餅 おかあさんへアップルパイ
おばあちゃんへ綺麗なスカーフ おかあさんへ輝くピアス
おばあちゃんへ温泉旅行 おかあさんへ海外旅行
おばあちゃんへひ孫 おかあさんへ孫
いつかすべて贈るから

『夢という花』

大澤 杏奈 (東京都)

自分で蒔いた理想という種に希望という太陽が照らす。
枯れた場所に涙という水を何度も与えることで、
やっと咲く夢という花。
想像通りかは、咲くまでわからない。
でも、自分の育てた花を見るまでは諦めたくない。

『百歳のお内裏さま』

森本 謙四郎 (東京都)

父と母は戦争等の苦難に耐え、仲良く百年以上も生きました。
忘れられないのは、
亡くなるころ子どものように可愛ゆくなっていたことです。
『雛祭には毎年お内裏さまになって帰ってきてね。
菱餅を供えて待ってるよ。』

『紡ぐ』

林 陽子 (神奈川県)

空や海が表情を七色に変えるように、
風の息づかいに感情があるように、
木々が天を貫くように、私は人として慈愛を紡ぎたい。
高揚と不安が押し寄せる。
が、敢えてそれを我が余生の夢としよう。
灯が消えるまで。

『木の根開く
お先にどうぞ ありがとう』

おとしずか (山梨県)

俳句の基本は五・七・五
そして季語
歳時記を尋ねる
日本語は何て美しいのだろう
願わくば、我らひとりひとり
もう少し丁寧に言葉を用いるよう心掛けたら
世界はより優しくなるだろう
一句に思いをこめて

『夢の種』

越山 智子 (三重県)

私は右手に種を握っている。
その種の名前を、不幸と名付けてしまえば、
大地にまくことはない。
 どんな一粒の種だって、芽を出し、成長し、花を咲かせる。
朝顔は朝顔の。向日葵は向日葵の。
 思い切って、その手を開き、大地に返してみよう。
種は眠りから覚める。
私は、両手で種まく人になりたい。

『異国の故郷に帰る』

安藤 知明 (大阪府)

樺太・豊原で生まれた。
戦後、ソ連領となって故郷を追われた。
70歳を過ぎた今、望郷の念が募る。
引き揚げ直前に亡くなった弟も眠っている。
これまで多くの夢は叶えられた。残るはひとつ。
樺太の地を踏むことだ。

『愛しの団子鼻』

梅迫 民愛 (広島県)

子供の頃は母似の団子鼻が大嫌いだった。
そんな私の団子鼻を気に入った主人と結婚した。
可愛い我が娘の顔の真ん中には私と同じ団子鼻。
私の夢は百歳まで生きて、
ひ孫まで繋がった団子鼻を見届けてあの世に行くことだ。

『母の夢』

福山 美智子 (福岡県)

線路の脇の畑で、父と母は大根の種を蒔く。
九十二歳の母が見る夢だ。父が逝って七年。
施設の天井を見つめ、夢の中で父に会う。
あれもこれも遠い昔。母は穏やかだ。
線路の脇の…その慎ましい人生に涙が出た。

『ごまかし』

富田 福 (沖縄県)

思春期。
夢と向き合う不安をどうせ世の中なんてと
冷めた言葉でごまかした。
大人になった。
夢をかなえる自信の無さを、時間の無さでごまかした。
そして今
あきらめきれず寝付けずにもう歳だよとごまかしている。