唐人お吉物語
幕末、下田に来航したハリスの
愛妾として仕えたお吉の虚像を覆す伝記。
(社)日本図書館協会選定図書
幕末、日米修好通商条約締結のため伊豆下田に来航したハリス。その愛妾として仕えたお吉は条約締結後、幕末の動乱に翻弄され祇園の芸妓となり松浦武四郎の片腕となって開国のため奔走する。維新後、下田に戻るが人々からの悪罵と貧困の中、明治24年、51歳で投身自殺を遂げる。ラシャメン(西洋人の妾となった日本女性)であったため、父母の菩提寺からも引き取りを拒まれたという──。後世つくられた虚像を覆す、史実に基づいた本格的お吉伝。