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自分
月田小雪
死は目論んでいるのだ/……何を?/死が、何を目論んでいるというのだ?/その礼儀も知らぬ愚かしい口で言ってみろ!/私は知り過ぎている/そして/知り過ぎた人間というものは/いつの世も愚かだ/しかし/私は滑稽な己を愛している/(「何故」より)……繰り返される哲学的な自問自答、タナトスの誘惑。著者ならではの選択眼で厳選した言葉たちが、読者を唯一無二の世界へといざなう詩集。
ISBN:978-4-286-25200-1
定価:1,210円 (本体 1,100円)
発刊日:2024/04/15
一粒万倍びより
齋藤たえ
北海道出身で仲間たちと詩誌を創刊するなど、長年詩に親しんできた著者が、自身の様々な体験をもとに紡いだ詩集。若き日の自分自身、闘病、懐かしい家族、北海道という地にまつわるエピソードなど、すべてを包み込み、ささやかな言葉や出来事の一粒一粒を稲穂のように実らせていきたいと願う著者の人柄が温かい。言葉と真摯に向き合った、人生の「処方箋」のような詩集です。
ISBN:978-4-286-24780-9
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2024/04/15
一歩一歩
川島幸子
被爆は免れたが、心の中のわが街・長崎への思いを「長崎平和宣言」などと共に記した「わが長崎」。「うつ」を患い長く闘病したが、茨木のり子の詩と出逢って徐々に治まっていった。その詩を3篇掲載する「茨木のり子と私─うつの苦しみ、脱却そして悟り」。長く続けている俳句も自身の人生を表現したものであるとして約180句を選出した「つれづれに─私の俳句」。以上の3部構成。
ISBN:978-4-286-25238-4
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2024/04/15
句歌集 ゆずりは
金山勝紀
親から子へ 「ゆずる」想い───若いころから書きためていた川柳を一冊の本にしようとしたとき、生前、母が短歌に親しんでいたことを思い出した。母が作った歌を古いノートから拾い出す作業をしながら感じたのは、母と父の愛情だった──。老いを自覚した日常生活をユーモラスに、時には生まれ故郷出雲の言葉でうたった自身の川柳と、母が遺した短歌を一冊の本にしました。
ISBN:978-4-286-25241-4
定価:1,320円 (本体 1,200円)
発刊日:2024/04/15
詩集 純白の洋梨
佐藤礼子
「私も自分の中で何か/バージョンアップがされているのかな/きっとそれは誰にも気付かれないくらいの/ささいなことなのだろうが」(バージョンアップ)。第一章 純白の洋梨・第二章 悩めるバナナ・第三章 恋するぶどうの三章。第一詩集『連作詩集りんご』、第二詩集『詩集姫りんご』(文芸社)、第三詩集『愛されなかったイチゴ』(文芸社)に続く詩集。
ISBN:978-4-286-24922-3
定価:660円 (本体 600円)
発刊日:2024/03/15
Love letter
星名ゆう
詩集を彩るのは32枚もの美しい風景写真。それは、言葉のないラブレター。見たことのない景色、心が震えるような感動。知らなかった世界を見せてくれた愛する人に伝えたい想いが本書にちりばめられている。「風景を切り取った美しい写真/あなたから届く文字のないラブレター/シャッターを切るその瞬間/言の葉に表せぬ愛を伝えている/素晴らしい世界を教えてくれた/あなたへ」(「ラブレター」より)
ISBN:978-4-286-25217-9
定価:1,980円 (本体 1,800円)
発刊日:2024/03/15
詩集 若柳
大薮筑川
「喜び」「悲しみ」「哀れみ」を感じる心が詩の発露。詩心の尊さは生きるうえで大切にすべきこと。そんな思いを抱き昭和11年に発刊された詩集を、ここに復活させ後世に伝える。美しい響きを持つ詩語は不変だから──。「榮枯盛衰世の習ひ、/我も一度はあなる身か。/葉陰に集く千々の虫の/奏でる歌の侘しさよ。/訪ふ風にはらはらと、/落つるは櫻の涙雨。」(『涙雨』抜粋)
ISBN:978-4-286-25131-8
定価:1,210円 (本体 1,100円)
発刊日:2024/03/15
LogosとRhema
新井道子
悩み苦しみ、希望を失いかけている方に、一つの大きな転機となり助けになるように──クリスチャンの著者が強い願いを込めた詩集。過去と共に生きること、希望の大切さ、愛への気づき、「死」までの生き方、新しい人生の始まりなどをテーマに50編を収録。「あなたを助けたい人がいる/あなたと共に歩きたい人がいる/あなたが心の窓を開けるのを/ずっと待っている人がいる」(「はじめに」より)
ISBN:978-4-286-25120-2
定価:1,320円 (本体 1,200円)
発刊日:2024/03/15
電子版あり
すくらっぷ&びるど
菊永エイジ&ばっかす
俺の今までの作品を、どれだけの人が読んでくれたのかなんて俺にも全然わからない。だから、俺はこれまでの凝り固まった俺自身を、ダイナマイトで粉々にして、もう一度、組み立て直してやろうじゃねぇか。「あァ、これが青春なのだ」──懐かしい思い出や淡い記憶を辿りながら、自分の現在時点を詩に綴り、探っていく。今回はばっかすという頼もしい協力者をお供に心の旅へといざ進まん!
ISBN:978-4-286-24939-1
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2024/02/15
電子版あり
無心のつぐない
高野吉一
言葉は着地点を探す/自分の居場所にとどまることなく/飛び上がり/飛翔し/宙を舞い/風にもまれて渦を巻き/西風に散らされ飛んで行く/片や鮮やかな/片や病的な/赤い落ち葉のように/風にさらわれてゆく/宙を舞う言葉も/重力には逆らえない/言葉は着地点を/探すこともなく探し/あるべき場所に落ち着く/飛翔した言葉は/あるべき場所に落ち着く(「言葉は着地点を探す──」より)
ISBN:978-4-286-24856-1
定価:1,210円 (本体 1,100円)
発刊日:2024/02/15