自己の中に永遠を
生涯をアジア経済の研究に捧げ多くの後進を
育てた一橋大学名誉教授板垣與一の遺稿集。
明治から平成にかけて「アジア経済研究のパイオニア」として活躍した一橋大学名誉教授・板垣與一。“西洋の哲学・思想研究に非ずば学問に非ず”という風潮の中で、断固としてアジアに固執し、経済発展に尽力した著者が愛と情熱を込めて、折々に綴った論考・エッセイの数々……。太平洋戦争従軍時に遭遇したマラヤ民族独立運動、インドネシアのスカルノ、ハッタ両氏の横顔をはじめ、教育者としてのゼミナールの思い出など、人を愛し、人に愛された、94歳までの凛とした人生を回顧した遺稿集。かつての教え子たちの寄稿文も多数収載。