産科医療・崩壊
深刻さを増す医療現場の真実を暴く。
現役産婦人科医がリアルに描く社会派ノベル。
総合病院に勤務する産婦人科医・優子のもとに飛び込んできた一人の急患──。彼女は健診をまったく受けたことのない、いわゆる「野良妊婦」だった。急患対応に追われながら懸命に診察する優子だったが、すでに胎児の心臓は動いておらず……。深刻さを増す医療現場から警鐘を鳴らす社会派ノベル。よりよい医療の実現と、すべての子どもが望まれて産まれてくる世界を願う著者の想いが詰まった一冊。1つ1つのエピソードは、決して空想の世界ではない。今目の前で起きている現実なのだ。