さいはてたい
青年が母親の病気と向き合い、
葛藤しながら人間として成長する物語。
自分にとって誇らしい存在である母が若年性アルツハイマー型認知症かもしれない─そんな疑問を持ち始めた息子は、フリーター兼インディーズミュージシャンとして目標もなく過ごしていた日々が一転する。事実を受け入れられず苦しみ葛藤しながらも、周りの人との触れ合いの中で、これから先どうするのかを模索していく。そして、出した答えは……。若年性アルツハイマー型認知症患者を持つ家族が感じる失意や苦悩を、悲壮感ではなく現代の若者の視点で淡々と描きつつも、介護に対する希望を感じさせる物語。