戯曲 ロベスピエールの来訪
ヒロインの前に現れた非命のロベスピエールの幻。
時間を隔て二人の運命が呼応する戯曲。
フランス革命研究会に属し論文発表を控え、また現実には不幸な愛に悩む女性の前に突如現れたロベスピエールの幻。革命の指導者ながら最後はギロチンにかかった男は、ヒロインがその悲しい恋を乗りこえてゆくための助言と励ましを与えるとともに、革命の真実を伝えようとする。二百年以上の時間を隔て、ふたりの人生がひそかに呼応しあう長編小説仕立ての戯曲。