荒れ地の大河
不登校の中学二年生の不思議な体験。
人間の「目覚め」を描くファンタジー・ノベル。
突然、荒れ地を耕すことになった藤村大河。「オレ、土地を耕したことなんかないよ」「あたりまえさ。今どき町なかの中学生はほとんど農作業なんかしたことないさ。大丈夫、そのためにオレがいるんだよ。オレが教えてあげるよ」……しかし、荒れ地には耕したあとがなくなって、石拾いをする前に戻っていた。強制労働(?)を課せられた不登校の中学2年生、その行方は?