エトロフの教室
ソ連軍進駐下のエトロフ島で教鞭をふった、
元兵士にして日本人教師の知られざるドラマ。
ソ連軍のエトロフ進駐後、元日本兵の小川は、無免許ながら小学校の教師、諜報員、外交官の三足のワラジをはいた生活を続ける。進駐軍との交流、危険な脱出計画、出会いと結婚、そして子供たちとの授業。終戦から復員までの三年三ヶ月を、事実をもとに描いた感動の物語! 苦しい生活のはてに、再び祖国の土を踏むことができるのか? そして子供たちの笑顔を糧に、混乱に立ち向かう小川の運命は!?
※本書は『エトロフ島の俄教師の手記』として、二〇〇三年に小社より刊行されたものを、改題、修正した作品です。