【文庫NEO】生きてさえいれば
生きてさえいれば、きっといつか幸せが待っている──。
『余命10年』著者の感動の遺作。
「生きていなくちゃ、悲しみや絶望は克服できないのよ」──大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。病室を出られない春桜に代わり、千景がひとり届けることで春桜の青春の日々を知る。春桜の想い人(秋葉)との淡く苦い想い出とは? 多くの障害があった春桜と彼の恋愛の行方と、その結末は?