小説 ビアク島
ビアク島に送りこまれた
日本軍の生き残りである泉田を待ち受ける非情な運命とは?
ニューギニア北部のビアク島に送りこまれた12,400名の日本軍のうち、生還者はわずか500名強に過ぎなかった。日本軍は3万名の米軍と対決し、食糧も援軍もない中で飛行場の建設を進めるが、マラリアにも苦しめられ更に大きな犠牲を出してしまう。捕虜となり生き延びた泉田伍長は帰国し、一面の焼け野原を見て絶句、そこから行方不明の家族を捜す日々が始まる。