トイレのおかあさん

作:かのうせいこ/絵:田中伸介 (かのうせいこ/たなかしんすけ)

クローン病という腸の難病を抱える著者による、
目には見えない多様性を伝える絵本。

クローン病という腸の難病を抱える著者が、病気の症状から逃れられない日常生活の様子を、子どもの目を通したかたちで綴った絵本。健康な人は想像もしないかもしれない、こんな病気があるのだと伝えるメッセージは、子どものみならず大人にとってもとても大切。親子で一緒に読み、対話することで、病気や社会的弱者に対する理解と思いやりを深めるきっかけともなるのではないでしょうか。

定価:1,320円 (本体 1,200円)

判型:B5横上

ページ数:24

発刊日:2023/03/15

ISBN:978-4-286-24030-5

ジャンル:童話・絵本・漫画・画集・写真集 > 童話・絵本・漫画 > 絵本

著者プロフィール

●かのうせいこ
1980年生まれ。
奈良県出身、東京都在住。
昭和女子大学福祉環境学科卒。
昭和女子大学大学院生活機構研究科福祉社会研究専攻修士課程修了(学術修士号)。
社会福祉士、精神保健福祉士。
障がいのある方の自立生活を支えるNPO法人での支援相談員、自治体の委託事業である生活困窮者への就労支援の専門相談員として携わる。
自身のクローン病での「生きづらさ」や「働きづらさ」の経験から、大学院で「炎症性腸疾患患者がもつ働きづらさ」の当事者研究を行う。
見た目ではわかりづらい炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)を広く知ってもらうことをライフワークとする。
また、NPO法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン「クローン病の語りデータベース」インタビューイー、アドバイザリー委員としても参加。
現在、ASOBITASU代表として、企業研修や執筆を通じて「目には見えない多様性」を伝える活動をしている。
1歳児、8歳児の子育て中。

■主要論文
「炎症性腸疾患患者がもつ「働きづらさ」の研究─ライフストーリーから見るアイデンティティの変容─」『昭和女子大学大学院生活機構研究科紀要』,Vol.25,51-64,2016.


●田中伸介
熊本県出身。
絵本作家。
イラストレーター。
絵本に『ここちいいばしょ』『しあわせのはね』『きんいろのはね』(文芸社)、『しろ(原作:芥川龍之介)』『カッパのペピーノ』(みらいパブリッシング)、『カピバラくん』『あめあがりのカピバラくん』(理論社)、挿絵に『こわい!』シリーズ、『怪盗カップニャードル』シリーズ(講談社)、『注文の多い料理店』(河出書房新社)、『きらり ながれぼし』(長崎出版)等。

※この情報は、2023年3月時点のものです。

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