金木犀の香る頃
何も遺さず若くして亡くなった詩人の、
その後に見つかった青春の香りたっぷりの詩集。
短い創作期間、短い発表活動、その短い人生の言葉たちを、今あなたのもとへ届けたい!「ある日突然 呼吸することがなくなってしまったら/日記とか詩のノートを天まで とどけて下さい/そして骨の半分を 金木犀の花の咲く頃/川へ 花といっしょに流してほしいのです」。「金木犀の香りに埋れて死にたい」──若くして亡くなった詩人の、死後に見つかった昭和の香りたっぷりの詩のノート。