海翔けた龍の記憶

─叶わぬ願い 想いの先に─

阿部圭いち (あべけいいち)

天保の飢饉──仙台藩、三陸の大須浜には
「貧困」も「飢饉による餓死者」もなかった!

「お月様より殿様よりも、大須旦那がありがたい」と浜甚句に謳われた海の商人、阿部家。若き当主、寿保は、天保の大飢饉の年に秋田から三千俵の救済米を運び入れる大事業を成し遂げる。この偉業により、三陸沿岸漁村の多くの命が救われ、雄勝十五浜から餓死者が一人も出なかったという。一方、吉原一の太夫との悲恋は、幼い頃からの縁と仙台藩の謀略が絡み……子孫が描く江戸時代後期、剛毅な青年の成長物語。

定価:1,760円 (本体 1,600円)

判型:四六並

ページ数:536

発刊日:2024/10/15

ISBN:978-4-286-24508-9

ジャンル:小説・エッセイ > 小説 > 歴史

著者プロフィール

宮城県女川町出身。
東松島市在住。
高校卒業後、宮城県庁に入庁。
水産業に関わる地域振興や東日本大震災の復興業務に従事。
在職中、「宮城県の伝統的漁具・漁法」(2)〜(5)の調査・編集・執筆を担当。
2011年に発生した東日本大震災を契機に、宮城の海を生業の場として生きてきた人々の知られざる歴史や文化、民俗等の記憶(宝)が失われつつある今、これらの記憶を拾い集め未来に紡いでいくことが、地域貢献につながるとの想いから執筆活動を開始。
本書は雄勝町大須浜の阿部一族の子孫である私が史実を基に、東廻り航路を舞台として「乱世」と呼ばれた天保の大飢饉に三陸沿岸の救済にすべてを賭けて臨んだ、若き海商の活躍と叶わぬ恋の物語を書き上げた作品。

※この情報は、2024年10月時点のものです。

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