日本への原爆投下とヘンリー・スティムソンの苦悩
陸軍長官として広島への原弾投下を決断し、
核の時代への幕を開いた人物の苦悩と挫折。
本書は1945年8月に核兵器が初めて使用された出来事を頂点とする、外交、軍事、政治、科学技術が重なり合って進展した経緯について新たな視点を論じるため、伝記というレンズを使って、ヘンリー・スティムソンという一人の人物と原爆との複雑なかかわりをあらためて捉えなおし、世界史のなかでもっとも重要なこの出来事に対する問いかけに新たな道を切り開こうとしてみたものである。