式部と少納言

私の源氏物語

羽生清 (はぶきよ)

心は肌から衣裳、几帳、御簾を通り抜けて、
ときに「生霊」となって、空間を超えてゆく。

「恋とは存命の喜び。男女の仲にあるだけでない。春の曙を待つとき。おかっぱ頭を傾けて苺を食べている子を見るとき……それも恋」「花が終わったあとに出かけたときは、また会えて嬉しいと葉が小刻みに震えていました。雨の日の風情は、ことのほか床しい」……女三宮の目を通して語られる源氏物語。移り行く時代の中でも、変わらない人間の愛と業を優しく、時に力強く紐解きます。

定価:1,210円 (本体 1,100円)

判型:四六上

ページ数:112

発刊日:2024/06/15

ISBN:978-4-286-25399-2

ジャンル:小説・エッセイ > 小説 > その他

著者プロフィール

1944年、新潟県出身
京都工芸繊維大学院修士課程修了
京都芸術大学名誉教授

■著書
『デザインと文化そして物語』(昭和堂)
『装飾とデザイン』(昭和堂)
『装うこと生きること─女性たちの日本近代』(勁草書房)
『楕円の意匠─日本の美意識はどこからきたか』(角川学芸出版)
『文様記─歴史に私を織り込む遊び』(ほんの木)

※この情報は、2024年6月時点のものです。

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