ひとくわさっくりこ
作:関沢紀/画:松江比佐子
(せきざわかなめ/まつえひさこ)
みろく川から流れてきたのは「しあわせ」を届ける鍬。
土地に息づく不思議な物語の絵本。
「さあ、どっちの角からうないましょ。北の角からうないましょ。ひとくわさっくりこ、ふたくわさっくりこ、みくわさっくりこで、金銀茶釜掘り出して、お父さんは算盤だ。……お母さんは金勘定。子ども衆には福の神。お家ますますご繁昌とおほめ申すー」(本文抜粋)。みろく川から流れてきた木のきれはしはみなに「しあわせ」を届ける鍬。土地に息づく不思議な物語の絵本。
著者プロフィール
●関沢紀
1944年生まれ。
幼年期を潮来町延方(現潮来市)、少年期を鹿島町三笠(現鹿嶋市)で送る。
1959年上京、主に零細企業に従事。
1974年帰郷後、鹿島町(現鹿嶋市)に住み、地域の根っこにこだわりながら、ルポルタージュ、小説、童話などを書き続けている。
■主な著書
1975年、ルポルタージュ『鹿島からの報告』(新日本文学賞・新泉社)
1988年、長篇小説『鉄を喰う男たち』(新泉社)
1994年、童話絵本『なまずの石』(新泉社)
2004年、エッセイ集『なまず日和』(新泉社)
2018年、長篇小説『犬の末裔』(文芸社)
2019年、童話絵本『なまずの石』(改訂再刊・文芸社)
2022年、童話絵本『ものわすれ川の大なまず』(風濤社)
●松江比佐子
栃木県宇都宮市生まれ 油絵を学びながら、日本の伝統的な作品表現にも興味を持つようになった。
東日本大震災後、被災地を訪れその衝撃を墨で表現した作品が現水展新人賞を受賞し水墨画制作を開始。
現代水墨画協会参事 墨だけにこだわらず様々な画材で自身の心象世界の表現を続けている。
アトリエ松江主宰。
グループ展・個展多数。
能満寺清瀧権現堂天井画、東漸寺本堂襖絵、個人宅壁画・襖絵などの制作。
■主な受賞
現水展 新人賞、春季大賞、上野の森美術館賞、文部科学大臣賞など
展示ギャラリー主催 ドラード国際芸術文化連盟賞、芸術祭特選
ギャラリーブラウカッツェ賞 芝田町画廊賞
ホルベイン画材株式会社賞など
※この情報は、2024年12月時点のものです。