鳴神島
(太平洋戦争激戦地 ザ・キスカ島)
戦争という異常な状況の中、極寒の小島で繰り広げられた
血みどろで人間臭い戦いの記録。
大東亜戦争突入後の昭和十八年、俺はキスカ島に派遣された。船は破壊され、島への残留を余儀なくされた俺達は、島奪還に燃える米軍機を高射砲で撃ち落とすことに明け暮れる。いつ死んでもおかしくない日常、薄気味悪い屍体運搬や過酷な工事作業、横柄で特権を振りかざす上官、「甘味品」をめぐる争いetc. 戦争という異常な状況の中で繰り広げられた生死を賭けた人間ドラマ。