すべての木は花を咲かせたい
さまざまな苦悩に向き合い、
自分の生きる道を見つけていく主人公の成長の軌跡を描く。
アメジストのように紫色に輝く孤島に一人向かう夢を見た直樹。彼は母の健康上の理由から、幼い頃に親戚に預けられ、後に養子となり実の両親・妹と離れて過ごしてきた。学校に通うようになりいじめを受けるうちに、彼の中に別人格が棲みついていることに気付く。そしてある日生き別れていた妹の輝子から手紙が届き……。様々な苦悩に向き合いながら成長していく主人公の姿を色彩豊かに描く物語。