どこまでも 我が影踏まん 遍路哉
漂流遍路者の捨句旅
自身の俳句と写真を織り交ぜながら
四国八十八ケ寺巡礼を綴ったエッセイ。
さまざまな思いを抱えながら、気持ちに区切りを付けるために四国八十八ケ寺巡礼の旅に出た著者。しかし、別れた人との思い出の場所も巡るなかで、過去の自分自身が思い起こされる時も。多くの人に出会い、気づかされ、自然の中に入り込んでいく自分を経験すると、それが俳句となって湧き上がった。紀行文の合間に並んだ句は、その時々の著者の心情を映し出す。