遠きコスモス
忘れられた昭和の活力と郷愁。
高度経済期を3人の中学生の成長を通して描いた物語。
忘れられた昭和の活力と郷愁。そして高度経済期へ。「10年経ったらこの日にまたここで会ってみようか?」昭和33年の秋のある日、東京北部に残っていたコスモスが咲き乱れる荒涼とした台地で、男女3人の中学生が口にした何気ない約束。それは、戦後の荒廃から立ち上がった日本が世界へと飛躍してゆく急速な変遷の道を、それぞれに駆け抜けて行った3人の最初の一里塚であった。