現代語訳 従軍日録
─幕末、紀州の漢学者が歩いた四十八日間─
紀州藩の漢学者による1863年の天誅組追討での従軍日記を、
注釈付で現代語訳した。
「私の足はひどく痛む。やっと村に着くころにはよろよろとしてもう耐えられない。食事をして困睡した。皆のいびきの音が雷のようだ。その疲れ、推して知るべきだ」(本文より抜粋)。紀州藩の藩校である学習館の督学(校長)で、漢学者の川合梅所による天誅組追討の従軍生活を記録した「従軍日録」を、現代文に直し、詳細な註釈で読みやすくまとめた。