柿本人麻呂の「かぎろひの歌」考
─こうして素人でも『万葉集』を面白く読み解けた─
『万葉集』の柿本人麻呂の名歌をあらゆる角度から分析し、
自らの解釈をまとめた論考。
『万葉集』の連作「阿騎野の狩りの歌」を取り上げ、徹底的に分析する。諸説ある「かぎろひ」はどういう現象か、どのような意図をもって詠まれたのかをはじめ、文字単位で学説を比較し、自らの解釈をまとめていく。天文情報をもとに、歌が作られた日の月と太陽の位置、時間なども考察する。客観的・科学的な知識を駆使したアプローチで、いまだに定説を見ない謎に挑む。