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その人生が「物語」。
昨年、初の開催にして1,700点以上の作品をお寄せいただいた「人生十人十色大賞」。それぞれの人生の悲喜こもごもが綴られた作品たちからは、人肌にも似た温もりが立ち昇るようでした。人は誰もが人生で一冊は本が書けるもの。どなたの生涯にも「ドラマ」があり「物語」があります。「人生」をテーマにしたこの文章コンクールに、今年はあなたも参加してみませんか?
書籍化&全国出版
賞金総額50万円
原稿用紙2枚分から
主催:株式会社文芸社
後援:毎日新聞社営業総本部
(書籍化)
『マレタイム』
ダウン症とふたつの合併症を持って産まれた我が子から、さまざまな気づきを促され、幸せの意味について教えられたという実体験を綴った作品。「母親になる」までの心の揺らぎが克明に描かれており、自身の“弱さ”に真剣に向き合った足跡として読める。ただ、読後の印象は極めて晴れやかで、「涙が希望に変わることを伝えたい」という作者の想いの切実さ、文章から伝わってくる実直さが、“しなやかな明るさ”ともいえる空気感を伝えているのだと思われた。それは、作者のインスタグラム(mare.time)でも見られる「希(まれ)」君の笑顔のような“明るさ”である。
『七転び八起き、きっと明日は晴れる!』
波乱万丈の半生、広汎性発達障害の双子の子育て記。父親との確執、借金の取り立て、育児ストレス、学校トラブルなど苦悩の連続であるが、人としての、また母親としての強さが感じられる。また、夫との絆をはじめとして、周囲の人々との縁に助けられながら前進してゆくなかで、感謝の念も丁寧に綴っていて好印象だった。後半は特に読み応えがあり、子どもとともに母親として成長してゆく様、自分自身を変えたいという熱意と将来の夢を持つまでの家族物語が表現されている。
『母の遺言』
上質な私小説のような読み応えの作品であった。落ち着いた文体で主人公の出生、記憶、心模様を見事に表現している。序盤で不意に挿入される「人は何故追憶に浸り、ありもしなかった過去を美しく語りたくなるのだろう?」という問いは、実像と虚像がない交ぜとなった母親イメージに対する非常に複雑な愛憎の通奏低音となるだろう。文章技術も群を抜いており、主人公の内面の丹念な描写が、“邯鄲の夢”を想起させる終幕にある種のカタルシスをもたらしていた。