伴走者
永遠の別れに向かって
別れの場面には、いつも彼らがいた──
彼らとの思い出と過ぎ去った日々を綴った半生記。
両親ともに動物が好きで、幼い頃は常に一緒だった。中学で家を離れ、上京、米国に留学……次第に動物と暮らす機会は少なくなったものの、幾度も繰り返された「別れ」の場面では必ず動物がいた。現在、一時は疎遠になっていた故郷に戻り、母親の介護をしながら2匹の訳ありの猫と暮らす。過ぎ去った日々を冷静に振り返り、その時々にいた動物たちとの暮らし、思いをつづった半生記。