大使閣下
20世紀ブラジル文学界を代表する文豪が
米国に赴任した大使の辿る数奇な運命を描く。
カリブ海に浮かぶサクラメント共和国は25年近くにわたりチャモロ政権の独裁下にあった。青年将校カレラが反乱を起こして政権は崩壊するが、大統領となったカレラもまた独裁と腐敗政治を行うようになっていく。そんな折、カレラとともにチャモロ政権打倒に尽力した盟友ガブリエル・エリオドロが共和国の駐米大使としてワシントンに赴任するが、特権を活用して贅沢三昧の日々を送りだす。