わすれ草
行き場のない涙を歌に詠んで、
黙してきた自分の過去を解放してやるための短歌集。
大家族の農家に嫁ぎ、家事育児、介護、夫の政治活動…と息つく暇もない日々の中、姑との確執、夫のDV、汚職の濡れ衣、息子の死…と身もちぎれんばかりの苦しみ、悲しみを味わった。その中で文学だけが救いだった。行き場のない涙を歌に詠んで心の均衡を保った。その後子供と家を出て、必死に働き生きてきた。再婚し心の安寧を得た今、黙してきた過去の自分を解放してやるための短歌集。