誰か故郷を思わざる
満洲引き揚げから、びわ湖畔へ
故郷とは? 満州から引き揚げて、
琵琶湖畔の町で暮らしてきた、ある一家の物語。
琵琶湖畔の町で暮らしてきた、ある一家の物語。悦子は、長兄、次兄、弟らと旧満州へのツアーに参加した。かつて、一家はかの地で暮らしていたのだ。悦子が六ヶ月の時に終戦を迎え、満州から引き揚げた一家は、琵琶湖湖畔の町に住み始めた。父母、兄弟のこと、学校のこと、子どもたちの遊び、お祭りなど、残し伝えたい原風景、そして、悦子たちのその後の人生などを描く。