万華鏡アニバーサリーズ
毎日が何かの記念日。
今日は何の日を、恋人たちのショートストーリーで綴ります。
今日は何の日を、恋人たちのショートストーリーで綴る。「9月11日は公衆電話の日」街角で見かけた公衆電話に、ふと思いついて歩み寄った。小銭を取り出し投入する。小さな賭けだった。彼女は在宅でないかもしれない。公衆電話からの電話など、警戒して出てくれないかもしれない。それでも。呼び出し音が切れた。応えた彼女の声に嬉しくなる。そう、その声なのだ、聞きたかったのは。