私の中の昭和史
「生き 書き 愛せり」スタンダールの言葉を
愛した男が見た昭和という時代とは?
鹿児島に根ざしたひとりの郷土作家が綴った《昭和》の姿。平和と文学をこよなく愛したかつての少年は混沌の時代の昭和をどう生きたのか。揺るぎない視座が見つめた日本の未来とは。日本が揺らいだ激動の時代。戦禍と盛衰の傍に生きた史眼。大衆文化や日英佛文学を取り巻く人間愛。物質文明と精神文化、そして故郷への想い。交錯する回顧譚が平成・令和と時を超え語りかけてくるものとは。