マトリの独り言
元麻薬取締官が言い残したいこと
元麻薬取締官が麻薬犯罪の実態と、
若年層に広がる麻薬汚染に警鐘を鳴らす実録的回顧録。
私の約三十六年に及ぶ麻薬取締官人生は、極度に張り詰めた緊張感と危険な場面の連続でした。定年を迎え一つ心残りは、一流の麻薬取締官にはなりきれなかったということだけであります。退職後はテレビを介した一人のコメンテーターとして、昨今の薬物蔓延の危機に対して警鐘を鳴らすという、これまでとは違った仕事の機会を授けて頂くことになり、感謝の毎日であります。