ラプソディー・イン・ペルージャ
愛と美食の国で運命的にめぐり逢った若者たちのドラマ
1972年、中世の面影を残すイタリア中部の都市を舞台に
日本の若者達の青春を描く!
村上哲也は一年続いた大学紛争のために卒業が遅れ、1969年7月1日に日興商事に入社した。花形部門の営業部を望んだ哲也だが配属先は法務部。それでも職場に溶け込んだ哲也は二年もたつと重要な戦力となるが、法務部の居心地の良さから学生時代の軟弱な自分に逆戻りしてしまうことを懸念して営業部への異動を願い出る。そんなある日、イタリアへの語学研修留学の話が舞い込んで──。