八十四歳の愛しい灯
幼少の頃の思い出から、
看護師として歩んできた足跡をもとにつづった小説とエッセイ。
看護師を志した清廉な決意、ナイチンゲールの精神が愛の灯として若い世代に受け継がれる感動。夢を抱いて看護師になったものの理想と現実の乖離に悩み、命を左右する現場で深く苦悩する。しかし、その後よどんだ疑念は霧が晴れるように消え、色あせた光景が再び光を帯びて自信となる経験をふまえ、八十を超えても重い体験を心に残す自分史作品。