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Road to publishing
『赤ちゃんとお母さん』を出版した神谷明子さん。ご自身の体験をもとに、バス運転士の目線で進む物語を絵本として描かれました。
小さく生まれてきた赤ちゃんのお母さん。低体重のため退院が伸びていた赤ちゃんのために、毎日バスに乗り自分の母乳を届けます。保育器に入っていて直接授乳できないもどかしさや不安な気持ちがよぎる日々。しかしバスの運転士とのささやかな交流が、すっと彼女の心を軽くします。
本作はそんな小さな出会いと、母子の絆を描いた心温まる絵本です。
ご自身の出版体験について、神谷さんよりコメントをお寄せいただきました。
私が絵本を出版しようと思ったのは、バスの運転手さんの何気ない「いってらっしゃい」の一言を忘れたくないことと、いつかお礼をしたいとの思いからでした。
娘は低体重児で生まれてから1か月入院しており、先に退院した私はバスで娘のお見舞いに行きました。事情を知ったバスの運転手さんは病院で降りる私に「行ってらっしゃい」と言ってくれたのです。嬉しかったです。そのような何気ない挨拶が私の励ましとなりました。
バスの運転手さんのこと、娘二人の出産を忘れたくないとの思いで書いた絵本。娘に読み聞かせをした時に「初めてお母さんとなかよくなったきがする」(仲は普通ですよ)と言ってくれて嬉しかったです。
この絵本を通して、娘二人とも低体重であったからこそ得た感動を残せてよかったです。絵本を出すきっかけを作ってくださった出版社の方々にも感謝申しあげます。
出版後、絵本に登場するバス会社の社内広報誌に、神谷さんの絵本が紹介されました。
そこには『バスが「お母さんと母乳」という命につながる大切なものを運んでいた』ということを本に残していただいたことは、とても大きな励みになった――と綴られています。
感謝の気持ちを持ち続ける大切さ、そして、その気持ちが形となって表れた「本」のチカラが感じられるエピソードです。