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Road to publishing
2017年2月に、風を越えてゆく時代の流れを描いた長編小説『雪の太刀 椿と露』を出版した志純 共さん。
今回の出版について、志純さんにコメントをお寄せいただきました。
私が一番良かったことは、作品を創り上げる作業が楽しかったということです。
本当に楽しかった。幸せな時間でした。
編集者の方から指摘していただきながら言葉を吟味し、センテンスをつくり、構成を考え、リズムを感じ、物語を作っていく。
比べるのもおこがましいのですが、藤沢周平氏が作品を作るのを「木彫りの彫刻をするかのように言葉を紡いでいく」と例えられたように、その感覚を少し味わえたような気がします。
作品はまだまだ比較になりませんし、経験はぜんぜん足りないのですが。
しかし、そんな体験ができたことは幸せだったなあと思います。
これからも、日々、学んでいきたいと思います。
出版体験を通して、言葉を紡いでいく感覚を純粋に楽しんでくださった志純さん。一つひとつを吟味し、創作することは、本を作ることに限らず、人を豊かにする要素のひとつなのだと改めて感じます。今後も創作活動を楽しみ、ご活躍されることをお祈り申し上げます。