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ジャンル:小説・エッセイ
世界中の時間よ、すべて止まれ。
伊友喜紗々
母の手術を控え、古びた日記と「オルゴール」を探すため主人公はロンドンへ向かう。日記に綴られたのは、父との恋や別れ、そして隠された家族の過去。やがて、過去と現在が交錯し、時間を超えた愛の約束が明らかにされる。クリスマスの奇跡を背景に、愛と再生の物語が静かに動き出す。時が止まったままの過去と向き合う中で、主人公は自らの未来を切り開く決断を迫られる。
ISBN:978-4-286-25558-3
定価:1,430円 (本体 1,300円)
発刊日:2024/11/18
バルセロナの侍
天野修治
スペインはバルセロナに日本人探偵がいる。ヨーロッパでは彼を「バルセロナの侍」と呼んで、数々の陰惨な事件とともに記憶に留めている人も多い。彼は嫌がるだろうが、彼の一番近くで事件を目の当たりにしてきた私は、このへんで、それらの奇怪な出来事の一部でも記録しておこうと思う。謎に満ちた彼の探偵としての「侍」ぶりも、この際、世間に知らしめておきたい(まえがきより抜粋)。
ISBN:978-4-286-25202-5
定価:1,650円 (本体 1,500円)
発刊日:2024/11/15
子犬とやぶ蚊としゃぼん玉。
橋本ひろ実/郡山還
突然の落雷事故で入院した主人公・島本光一郎は、思いも寄らない不思議な力をその身に宿らせる。折しも闇集団による多額の現金強奪事件が発生。自身の力が捜査に役立つことを知った島本は、郡山市役所から郡山中央警察署に警察職員として出向し大活躍する。警察署と闇集団、マスコミ各社とが巧みな心理合戦を展開していく、ユーモア溢れる群像劇。
ISBN:978-4-286-25855-3
定価:990円 (本体 900円)
発刊日:2024/11/15
今でも愛してる
相楽明美
彼との幸せな日々は、突然の別れにより終わりを迎える。しかし、彼女は深い悲しみの中で、彼との思い出と向き合い、前を向いて生きようとする。これは、失った愛を抱きしめつつ、未来へと歩き出す女性の再生の物語。恋愛の甘さと苦しさを描きながらも、温かさと希望を取り戻す小説。彼との過去が、彼女の心に深く刻まれ、新たな人生へと繋がる希望を見出していく。
ISBN:978-4-286-25808-9
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2024/11/15
水に溺れて花は咲く
菅原千明
「もし死に方を選べるなら、水海(あなた)の毒で」小説家の咲子は、幼少時の母とのやりとりから、自分を好きだと思えなくなっている。そんな咲子の家に当たり前のようにいりびたる水海は、咲子を、かわいい、素敵だとかいうのだが、咲子には信じられない。ほかにもいい人がいるのにと思ってしまう。「恋人でもないのに、甘ったるく、胸が苦しくなる、この関係は一体なんだろう…?」
ISBN:978-4-286-25749-5
定価:770円 (本体 700円)
発刊日:2024/11/15
ドリームタイムの恋人
葉月とも
幼い頃からある〈罪〉の意識を背負って生きてきたサキは、逃げるように家を出て、遠く離れた未知の国へとやって来る。そこは過去・現在・未来が混在するドリームタイムの国。サキはまるで何かに導かれるように〈闇〉を背負ったジローと出会い、同居人となる。この必然ともいえる邂逅は、ふたりをどこへ向かわせるのか──。あなたは今、過去の〈罪〉を背負っていますか?
ISBN:978-4-286-25460-9
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2024/11/15
電子版あり
【文庫NEO】神様のレストランで待ち合わせ
橘しづき
ここは人生の最後にもう一度会いたい人と待ち合わせをするレストラン。たった一人にだけ会えるこの場所では、皆あたたかな思い出を胸に、期待を込めて相手を待つ。すぐに会うことができる人もいれば、ずっと待ち続ける人もいて──。読み終わったあと、世界が少し愛おしくなる、人生のきらめきを鮮やかに描いた、運命の人との7つの再会を描く連作短編。第7回文芸社文庫NEO小説大賞受賞作品。
ISBN:978-4-286-25897-3
定価:704円 (本体 640円)
発刊日:2024/11/15
百地丹波の標的
岬涼
時に賢く時に泥臭く、運命に抗い、一時代を駆け抜けた忍者達の盛衰記。クールジャパンの強力なコンテンツとして老若男女から注目を浴びる忍者たちの日常生活や恋愛、親子の情などを描いた本作品は、従来の“忍者もの”とは違った魅力が感取される。生き残りを賭けながらも、歴史の影に埋もれ、語られることのなかった忍びの者たちの慟哭と希望。その魂に向けての鎮魂歌。
ISBN:978-4-286-25831-7
定価:1,540円 (本体 1,400円)
発刊日:2024/11/15
遠野大観音物語
櫻井一郎
戦後の日本が疲弊していた頃、一人の住職が戦没者慰霊と日本の復興と世界平和を祈願して、観音像を建立したいと考えた。しかし、巨木探しから難航する。ついに住職は、自身の手で17メートルの高さの大観音像を彫ることを決意。そして近隣の人々が総出で苦労の末に運搬し、奉納することができた。岩手県遠野市に実在する福徳十一面観自在菩薩の建立物語を民間の歴史家が綴った。
ISBN:978-4-286-25795-2
定価:1,210円 (本体 1,100円)
発刊日:2024/11/15
記憶の扉─「生い立ちの記」より
花村幸子
自宅で母親の介護をしながら聞いた、母の生い立ちや強く印象に残っている思い出を「生い立ちの記」としてノートにとりまとめていた著者。母の生涯を知ることで自身のルーツを探ることになり、長年、母に対して抱き続けていた感情が介護をきっかけにほどけていった。一方の母は、己の生涯を語ることによって、愛する養母の生きた証を伝えたのかもしれない。本書は母娘三代の軌跡を綴った作品とも言える。
ISBN:978-4-286-25936-9
定価:1,100円 (本体 1,000円)
発刊日:2024/11/15